
謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。株式会社ジブンノオト代表取締役の大野圭司です。本年も、学校・自治体・企業・保護者のみなさまと共に、地域と子どもたちの未来づくりに一層尽力してまいります。
私たちが掲げる理念は「100年続くふるさとをつくる」ことです。企業のみなさまにとっても、人材育成と企業の持続性は直結します。自治体や学校にとっては、次の担い手を育てることが日々の実務そのものです。立場は違っても、同様の課題を探究していると感じています。
今年は新たに、既存事業に「湯布院100年ものがたり」、「ハワイ移民史調査」、「専門学校でのアントレプレナーシップ講師」という3つの事業を加えます。そして、瀬戸内のハワイ(山口県周防大島町)で事業化を目指す中学校・高等学校向けアントレプレナーシップ型研修旅行(修学旅行)に、私のAIエージェントが伴走する構想も進めていきます。
10歳の原点、15歳の志、26歳の帰郷
10歳の頃、祖父から「起業」を実践から教わりました。誰かの困りごとを見つけ、工夫で解決し対価を得る。これらは、いまも私の人生指針です。15歳で島おこしを志し、26歳で周防大島町に帰りました。帰ることはゴールではなく、ここから始めるという決意でした。
創業14年目のいま、変わらない理念
35歳で株式会社ジブンノオトを創業しました。44歳で『起業育』を出版し、46歳で文部科学省「アントレプレナーシップ推進大使」に任命いただき、47歳で県立広島大学大学院経営管理研究科を修了し、経営修士(専門職)を取得しました。48歳を迎える今年は、創業14年目、島おこしを志してから33年目になります。私にとって島おこしとは、合言葉ではなく、人が育つ仕組みをつくり続けることです。
そしてその仕組みは、周防大島だけのものではありません。日本全国の過疎地を抱える自治体に、教育と人材育成を起点に「100年続く仕組み」を提供していく。今年もその歩みを、現場のみなさまと丁寧に重ねていきます。
今年の新事業:湯布院100年/ハワイ移民史/専門学校
今年、さらに集中する事業が3つあります。まず、「湯布院100年ものがたり」です。大分県由布市湯布院町の、次の100年へ向け、地域の物語を編み直す挑戦です。次に、「ハワイ移民史調査」。瀬戸内のハワイというキャッチフレーズに、歴史的な価値を練り込むために現地を訪れます。最後は、専門学校でのアントレプレナーシップ講師としての役割です。学生たちが、起業家からアントレプレナーシップを学ぶ価値を体現します。
仕事の軸は変わりません。教育を軸に、社会性と収益性が高い事業に集中します。自らの時給を高めつつ、働いていない時間にもブランド資産が稼いでくれる仕組みを整えます。
「若く歳を取る」という決意と分岐点
私が今年、強く意識している言葉は、「若く歳を取る」です。「若く歳を取る」とは、年齢を重ねるごとに若くなることを目指す、毎日ルーチンを実行することです。
これまでの地域社会を50年間つくりあげた先輩方は、これから80代となり、順々に自然と現役を離れていきます。そのとき、地域社会マネジメントのバトンを受け渡す損益分岐点が、数年後に確実に訪れます。私はそこを、対立ではなく、世代交代による意思決定の好循環が進む「希望」だと感じています。50歳までに、周防大島町が100年続く可能性を感じられる小さな希望を灯す。丁寧に、しかし確実に近づいていきます。
研修旅行×AI伴走という次の挑戦
もうひとつ、準備を進めている構想があります。瀬戸内のハワイで事業化を目指す「中学校・高等学校向け アントレプレナーシップ型研修旅行(修学旅行)」です。ここに、私のAIエージェントが伴走することを目指します。
価値は3点です。第一に、事前学習の伴走です。旅が「観光」だけで完結せず、学びの問いへつながる準備を支えます。第二に、問いづくりの伴走です。現地で見たものや聞いたものを、自分の言葉の問いに変えるプロセスを支えます。第三に、ふりかえりの伴走です。体験を次の挑戦へ転換するための整理を支えます。子どもたちの学びが、未来の地域の担い手づくりに結びつくよう、構想づくりを進めます。
からだ・学び・家族を支える一年に
挑戦を続けるには、土台が重要です。今年は心身の堅牢性を高めるトレーニング、睡眠、食事のルーチン化を強化します。週2〜3回の筋力トレーニングと坂道ダッシュ、睡眠は毎日7時間以上、そして体が求める食事です。
学びでは、博士後期課程に進学するための研究テーマと大学院調査を進めます。研究テーマ(仮)は「周防大島町立大学創設による教育産業構想」です。さらに、大学院で教員免許を取得可能にする制度が創設された場合は、高等学校商業科の免許状取得も目指したいと考えています。学校教育の変革を生業とし、将来的に町立大学創設者となるために、一点のスキもつくらない人になります。
そして、家族の時間も大切にします。妻と過ごす豊かな時間として、月イチデート、年に4回以上の国内旅行を重ね、官約ハワイ移民の功労者(日野恕助)を高祖父に持つ妻とのハワイ調査にもチャレンジします。今年、わが子4人は、高校生1名、大学生2名、社会人1名(3年目)になります。それぞれが自分の道を歩み、自立し、地域社会の役に立ち、自己実現できるように全力でサポートします。
結び
改めまして、旧年中に賜りましたご厚情に心より御礼申し上げます。学校、自治体、企業、保護者のみなさまのご健勝とご多幸、そして実り多き一年となりますことをお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ジブンノオト 代表取締役 大野圭司 / 取締役 大野慶子


