起業の島
小学校5年生(10歳)のとき、「ズッコケ三人組(著者 那須正幹)」 シリーズが大好きになりました。特に、「うわさのズッコケ株式会社」に夢中なり、建設業の社長をしていた祖父へ、本に登場する小学生たちのように起業したい!と相談したことで、祖父から起業を体験する機会をもらいました。油田(ゆだ)小学校の仲間たちと山の倉庫で、力を合わせて仕事をしたことを思い出します。社長の私は3日間で7,500円も稼ぎました。
奇しくも、岸田政権の看板政策「新しい資本主義」と骨太方針には、2022年を「スタートアップ創出元年」とし、起業を5年で10倍に増やす計画が盛り込まれています。この計画の中には、小中学生や高校生たちへの起業家教育の重点化も含んでおり、令和5年度には文部科学省で予算化される見通しです。
私は、2004年に東京から周防大島にUターンし島おこし事業をスタートしました。2009年には大島商船高等専門学校とともに、文部科学省予算にて起業家養成塾「島スクエア」を開講し運営を行いました。13年前になります。その後、周防大島町立東和中学校で先生方とともに、起業家教育「アントレ」をスタートさせたり、山口大学にてアントレプレナー基礎及び演習の非常勤講師を務めて来ました。
以下、起業の島から起業育への軌跡を時系列でまとめました。育んだ経験とノウハウを、必要としている全国の学校や教育委員会、自治体等へ提供できる機会が増えることを願っています。
年 | 出来事 |
1988年 | 祖父の指導にて起業を体験 |
2008年〜2013年 | 大島商船高等専門学校「起業家養成塾 島スクエア」(文部科学省 地域再生人材創出拠点の形成)の運営 |
2012年〜2021年 | 周防大島町立東和中学校「アントレ」非常勤講師 |
2016年〜現在 | 山口大学「アントレプレナー基礎及び演習」非常勤講師 |
2017年2月 | 経済産業省 中小企業庁「創業機運醸成賞」受賞 |
2022年5月 | 観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」に「中学生・高校生向け起業家育成プログラム「起業留学 in 瀬戸内のハワイ」」が採択 |
2022年6月 | 特許庁に「起業育 ®」を商標登録 |
2022年6月 | 自著「起業育 ®」を出版 |
2023年 | 大学院にてMBA(経営学修士)学位取得を目指す |

