株式会社ジブンノオト(アントレプレナーシップ教育・起業家教育・キャリア教育)

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PROJECT
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コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)とキャリア教育

2019.03.21

  • 授業
  • コンサルティング
  • 学校向けプログラム
  • 地域と行政向けプログラム

コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)とキャリア教育

平成24年度から、周防大島町立東和中学校コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)の立ち上げと運営に携わらせていただき、来年度で10年目となります。導入の経緯としては、過疎化による生徒減少により平成22年度に3中学校が1校に統合されました。そのタイミングに着任された平野忠彦校長の、学校を地域の拠点にする!という情熱を仕組みにしたのが、コミュニティ・スクールでした。

私自身、平野忠彦校長のスカウトにより、平成22年度から平成23年度まで学校支援コーディネーター、平成24年度から現在まで学校運営協議会コーディネーターとして、そして、キャリア教育(総合的な学習の時間)を通じた「教育から島おこし」を推進して来ました。

平成26年度から平成28年度は、周防大島町教育委員会コミュニティ・スクール スーパーバイザー(学校教育課)に就任し、町立の全小中学校の学校運営協議会をサポートする経験をさせていただきました。(1)コミスク通信等の発行を通じた広報支援、(2)総合的な学習の時間等でのキャリア教育の支援、(3)学校運営協議会での熟議ファシリテーションが主な業務でした。現在は、町立小中学校のキャリア教育非常勤講師として、島内3中学校と4小学校の子どもたちの学び合いづくりを担当しています。その他、山口県唯一の全国募集校、山口県立周防大島高等学校の学校運営協議会委員も務めています。

地域と学校と企業をつなぎ続けて10年目となり感じるのは、地域や集落の限界、衰退スピードの加速です。代々続く商工業者の廃業も増えています。これらの問題の原因は、域内の人口減少と超高齢化ですが、周防大島町の人口動態を観察すると「高い新陳代謝」があることがわかりました。

まず、平成16年から平成29年までの13年間で、人口は22,628人から17,237人となり、5,391人減となっていますが、この期間に転入者が8,305人もいたことが驚きです。そして、「平成16年人口 − 合計死亡数 − 合計転出数=8,869人(在住者数)」となるため、平成29年人口の49%は、平成16年以前にはいなかったことになります。島民の半数が入れ替わるイメージです。この状況を「高い新陳代謝」と表現しました。

コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)を基盤とした、キャリア教育においても、私自身がUターン者ということもあり、Uターン者や移住者、そして、関係人口としての企業の方を講師とするケースが多いです。10年という節目を迎え、これまでを主観的、客観的にふりかえりながら、2030年に向け、次の学校教育のあり方を探究します。

コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)とキャリア教育
UDS株式会社様の新卒研修合宿で講師を務めた東和中の生徒たち
コミュニティ・スクール(学校運営協議会設置の地域運営学校)とキャリア教育
2019年度で10年目となるキャリア教育「夢のかけ橋」