令和元年度より、母校の崇徳中学校にてJTB広島支店とともに、研修旅行(修学旅行)を活用した探究的で実践型の「総合的な学習の時間」の開発と実施をさせていただいています。伝統的な男子校、崇徳学園の男女共学化に合わせて、授業と学校行事をより探究型に変革したいという先生方の情熱が推進力となっています。
探究学習のテーマは、アントレプレナーシップ(起業家精神)です。旅による「人流」づくりを強みとする株式会社JTBと、教育プログラムづくりを強みとする株式会社ジブンノオトと、現場の先生方とで三位一体となった探究学習です。具体的には、崇徳学園での“学校体験”を商品化し、海外の学校の生徒たちにプレゼンテーションし、購入していただき、実際に広島そして崇徳学園に教育インバウンドとして訪日していただくという“カリキュラムストーリー”です。
2019年4月から2020年2月までに、合計19回授業等をさせていただきました。内訳は授業9回、打ち合わせ6回、研修1回、京都研修3日間です。特に2泊3日の京都研修では、(1)インバウンド向け京都体験、(2)インバウンド現地調査、(3)崇徳体験プレゼンテーション大会を通じて、生徒たちは頭と体をフル稼働させていました。このような充実した探究学習を実施できたのは、崇徳学園が加盟する龍谷総合学園を運営する龍谷大学の職員の方々と大学生たちの協力と支援のおかげです。
3月は、3年生で予定されている海外研修(修学旅行)で、崇徳体験という商品をどこで、どのようにPRし販売できるかをグループで考えます。そして、3年生に進級してからは、海外の現地状況を調べながら、実際にできることへ落とし込みます。研修旅行(修学旅行)を軸とした実践型の探究学習は、生徒たちの課題発見・解決能力、社会とつながり生きる力、アントレプレナーシップ(起業家精神)を育むことができると感じています。
教科学習による「認知能力」としての学力と、学力テストで測れない「非認知能力」の両輪を育むことで、生徒たちは未来の選択肢を増やすことができます。これからも株式会社ジブンノオトは、学校教育の探究化を教育関係者の方々とともに、ワクワクしながら続けていきます。