株式会社ジブンノオト(アントレプレナーシップ教育・起業家教育・キャリア教育)

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教育で未来をつくるためのご相談をお待ちしています。

ENTREPRENEUR
起業家たち

04

島ならではのパンを作る

嶋津朗暢

AKINOBU SHIMAZU

パン工房ワンハート/代表

  • 嶋津朗暢
  • 道の駅サザンセトとうわのワンハートのパン
  • ココパン

嶋津朗暢の仕事

島の名物パンをつくる

周防大島の名物になるパンをつくり、島の観光客を増やしたい。そんな思いから生まれたのが、ココナッツ入りのハワイ風あんぱん・ココパンです。テレビの全国放送にも取り上げられました。
他にもサツマイモによる郷土のおやつ「かいもち」を入れた島ドーナッツなどを開発してきました。これからも、周防大島にこだわったパンを作り続けます。

生産に専念

現在は店舗を持たずに、道の駅サザンセトとうわや瀬戸内ジャムズガーデン、地元スーパーなどへ卸しています。店舗をあえて持たないことにより、製造に専念。新商品を開発する余裕もうまれました。

コラボでパンづくり

周防大島町は「ちょび塩」という運動に力を入れています。これは、「減塩の食事で健康的に長生きしましょう」という活動です。これに共感し、「天然酵母ちょび塩パン」を開発しました。食塩量が少なくても、時間が経過してもおいしいと評判です。
また、養蜂業の笠原さんとのコラボで、蜂蜜と山口県産小麦粉による食パンを開発。好評を得ています。
これからも、町役場や地元企業からの協力を得て、特徴のある「島のパン」を開発しようとしています。

ココパン

「ココパン」は、ココナッツ入りのハワイ風あんぱんです。ハワイ島の日系人たちが作り始めました。明治時代、周防大島はハワイへ、3,913人もの移民を輩出しています。この歴史を、パンによって伝えたい。そんな熱い思いにより、パン工房ワンハートと山口大学有志のコラボによって「ココパン」は開発されました。 「ココパン」は道の駅サザンセトとうわなどで販売中です。

嶋津朗暢の歩み

小学生時代/1981年~

東和町立城山小学校(現周防大島町立城山小学校)

嶋津さんは老舗鮮魚店の三男として生まれました。学校では元気いっぱいのムードメーカー。悪ふざけして先生に叱られることもたびたび。
3年生の頃から、配達など、店の手伝いをするように。それが当たり前だと思っていました。

中学生時代/1987年~

東和町立東和中学校(現周防大島町立東和中学校)

野球部に所属し、ポジションはキャッチャー。3年のときにはキャプテンを務めました。
高校受験の際、野球のライバル校のキャプテンから、「久賀高校で、オレの球を受けてくれ」と言われ、それが決め手となり、久賀高校を受験。
この頃の夢は、嶋津鮮魚店から仕入れた魚介を食べさせる料理人になる事でした。

高校生時代/1990年~

山口県立久賀高校(現山口県立周防大島高校)

久賀高校の野球部に入部する一方、男女の仲が良かったこともあり、みんなでよく遊びました。
進路を考える時期には、3つの条件を決めました。1年間で調理師免許が取得できること、誰も知り合いがいない地域であること、そして東京ではないこと。

専門学校生時代/1993年~

東海調理製菓専門学校(静岡県浜松市)

ホテルの独身寮に入り、働きながら学ぶ委託奨学生制度を利用しました。卒業作品は難易度の高い、中華料理の「鳳凰の飾り前菜」。バイト先の料理人の指導を受け、完成させることができました。

会社員時代/1994年~

弁当配達、食品加工、クラブのボーイ

福岡市で弁当配達の仕事に就くと、毎日、230食分を病院や企業等へ配達。
その後、食品加工の経験をと、大阪のおにぎり工場に転職。コンビニおにぎりの製造現場で、厳しい検品業務を経験し、食の安全についての知識を身につけました。併せて、夕方からは繁華街のクラブに勤め、体力の限界まで働きました。こうして、お金を稼ぐことの大変さを経験したのでした。
そして1995年、嶋津鮮魚店を継いだ兄を手伝うため、周防大島へUターンしました。

パン工房ワンハート 起業/2005年~

8年ほど魚屋で兄を手伝いましたが、「社長をしてみたい!」という思いが強くなりました。そんなのとき、パン屋を廃業するというオーナーと出会い、パン作りを教えてもらえることに。そして2005年、製造機材を譲り受け、パン工房を開業しました。お客様に来ていただけることが、何より嬉しかったのを覚えています。
しかしその一方で、パン作りの本当の難しさを知りました。パンは発酵食品だから、気温や湿度で作り方が変わり、同じ品質を維持することは至難の技だったのです。
5年が過ぎた2010年、健康を害し、店を引き払うと、自宅を工場に改造。商品は道の駅へ卸すことに…。すると、製造に専念できるようになり、新商品を開発する余裕ができました。
特徴のある商品開発が功を奏して、2015年11月にはNHKの全国放送にも出演しました。
これからも、島のパン屋としてずっと歩んで行こうと、決意しています。

 

ジブンの強み
MY STORONG POINTS

特技、得意なこと、得意な教科、得意なスポーツ、好きなこと、続けていること、家族や先生、友達からほめられること、興味のあること …など5段階評価
ひとり力(やると決めたら必ずやる、極力ひとりでやる)★★★★
決めたらやり通す頑固さ★★★★★
コミュニケーション力★★★★★

起業家としての特徴
SPECIAL FEATURE

/目標
島の名物商品をつくりヒットさせ島へのお客様を増やしたい。
冒険/仕事
パン工房ワンハート(パン・菓子製造業)
レベル/肩書・役職
代表
ゴールド/給料・売上
目指せ! 月収50万円
魔法/技術・資格
パン類のアレンジャー
調理師
菓子製造業許可
武器/道具
パン・菓子製造の設備
新たな人脈を引き寄せる力
ヒット商品の目利きができる妻
仲間/共に働く人
手伝ってくれる妻と子どもたち
島内のコラボ企業
地元素材活用アドバイザー(近所のおばちゃん)

年表
TIMELINE

夢・目標

島の名物パンをつくるパン工房の経営者

なぜ?

島の名物商品をつくりヒットさせ、島へのお客さまを増やしたいから。

年齢出来事(進学、就職、昇進、転職、起業、結婚、育児、復職、退職…など)
43ハワイでうまれたあんぱん「ココパン(KOKO-PAN)」を開発し販売
41NHK総合(全国)「目撃!日本列島」にて島のパン屋として取り上げられる
36体調を崩したことで店舗を閉め、自宅をパン工場に改装しパン製造に専念
31周防大島の久賀にパン工房ワンハートを開業
23周防大島へUターンし家業の嶋津鮮魚店を手伝う
21福岡で弁当配達の仕事に就き、その後、食品加工、クラブのボーイを経験
21東海調理製菓専門学校を卒業
18東海調理製菓専門学校に入学
18山口県立久賀高等学校を卒業
15東和町立東和中学校を卒業
12東和町立城山小学校を卒業

子育てメモ

頭ごなしには決して叱りません。「何で?」と繰り返し問い、本人の口から理由を言わせるように心がけています。そして、過ちを繰り返さないためには「どうしたら良いのか?」を自分で考えさせる。そうする事が、本人の成長につながると信じています。

SHOP DATA

パン工房ワンハート

〒742-2921 山口県大島郡周防大島町西方1641−10

TEL:0820-78-0232
営業時間:---
定休日:---